なぜ“おせっかいおばさん”は消え、上司は娘を紹介しなくなったのか(マイベストプロより転載)

こんにちは。
仲人士(なこうどし)の村上れ以子です。

村上は2012年より、マイベストプロ東京という媒体で、婚活や結婚相談に関するコラムを書いてきました。
4月からマイベストプロでの掲載をやめたので、書き溜めてきた記事の中で役立つものをピックアップして、このHPに掲載します。

婚活や結婚相談に興味ある方のお役にたてたらうれしいです。

異性の友人すらいない? じゃ、結婚したくても難しいよね

まず、このデータをご覧ください。

【未婚者の結婚意志】
いずれ結婚するつもり
男性 86.3% 女性 89.4%

【未婚者の異性との交際状況】
恋人として交際している異性がいる
男性 22.8% 女性 30.9%
男性 10.9% 女性 15.5%(※)

交際している異性は(友人含め)いない
男性 61.4% 女性 49.5%
男性 67.2% 女性 68.1%(※)

国立社会保障・人口問題研究所「第14回出生動向基本調査」より
(2010年6月調査、18~34歳未婚者対象、※は参考で35~39歳)

男女とも85%以上の独身者(18~34歳)が「いずれ結婚する」と考えているのに、実際に恋人(異性)がいるのは男性 22.8%、女性 30.9%。
35~39歳の男性に至っては、およそ10人に1人しか恋人がいないのが現状です。

さらに・・・
異性の友人すらいない独身者(18~34歳)が、男性 61.4%、女性 49.5%もいるんです。


その理由は何でしょう?

内閣府の2010年版「子ども・子育て白書」で、全国の20歳以上49歳未満の男女10,054人を対象としたインターネットアンケートの「結婚しない理由」断トツの1位は「適当な相手にめぐり合わないから」

つまり、「出会いがない」んです。

昔はあった! 会社の上司やおせっかい年長者からの紹介

独身者のみなさんの、周囲の環境を考えてみてください。

会社など職場で、上司が紹介してくれることがありますか?
逆に、社内恋愛やその破局が原因で、人事異動の対象となったなんて話は聞きませんか?

ご近所や知人の年長者が、お見合い写真を持っている、なんてことがありますか?

昔は、あったんです。

会社で、上司の娘さんを紹介されたり、ご近所では、昔は「でしゃばりおよね」と呼ばれたような“おせっかいおばさん”が、適齢期の独身者がいると、親経由でお見合い写真を持ってきたりしていたんです。

今はありませんよね。


例えば、上司がお子さんを部下に紹介しなくなった理由はこう考えられます。

・自由恋愛が主流で、親が子どもに対して「この人と結婚しろ」と強く言えなくなった
・リストラや実力主義による転職などで終身雇用が崩壊→社内の人間でも雇用が続くか安心できないので紹介できない

“おせっかいおばさん”不在の理由はこう考えられます。

・個人情報の流出に関して社会がナーバスになり、適齢期の子どもがいても、他人にお見合い写真や釣書(つりしょ)を預けなくなった
・核家族化の進展や、女性も労働するなどの理由で、年長者同士が地域で交流することが少なくなった


つまり、以前は適齢期になったらそれなりの紹介がどこかからあったのが、昨今ではない、ということ。
「草食系男子」なんて言葉が流行りましたが、昔は草食系だの肉食系だの判断される以前に、紹介によって結婚できたわけです。

しかし!
そんな時代は過去のこと。
仕事を一生懸命していたら誰かが異性を紹介してくれる、そんな時代は終わったのです。

結婚したければ、結婚するためには、自分で結婚のための活動(婚活)をする必要が出てきたわけです

あなたは「気付いたら40代、50代、60代」になりたいですか?

私のところに相談に来られる方の多くは、とても素敵な方々です。
でも、出会いがない。
出会いがないから、結婚どころか恋愛からも遠ざかっているんです。

自分の人生を作るのは、自分自身です。

あなたが動かない限り、このご時世、誰も結婚相手を紹介はしてくれません。

2008年に婚活という言葉が生まれ、早10年。
結婚相手を探すことを恥ずかしいと思う時代は終わりを告げています。

今からは、自分の幸せを自分でつかみに行く時代です。
勇気を出して、一歩を踏み出してみませんか?

あなた自身の幸せのために。

仲人士
村上れ以子